第12話 胸の穴 [各話感想]
両親の夢を見て目が覚める新一。
父親からの電話の後キッチンでそのまま眠ったらしい。
父親からの電話はあれからかかってこない。
場所すらも分からい状況に新一はひどく落ち込んでいる。
やはり化け物と言う言葉ひっかかっている。
その時「仲間だ。私の仲間が現れた」とミギーが警告する。
「たった今1匹がこの近くに現れたんだ」
「どんどん近づいてくる。距離は約200メートル」
そのミギーの言葉に無関心の新一。
戦いの準備をするよう促すミギーに対し新一は無反応。
「おまえのせいだからな・・・おれはもともと旅行には反対だったんだ。それをおまえが大丈夫って言うから・・・」
「君の両親の話しか・・・わたしは大丈夫とは言ってない。確率からすれば日常よりむしろ安全と言ったんだ。そのことは君も納得したはず・・・」
「だまれ」と怒鳴る新一。
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最初に寄生された時打ち明けていればよかったんだと新一。
新一は両親の事が心配であきらかに狼狽している。
戦いに備えるように忠告するミギーに対し、ようやく包丁を一本手にする。
心構えだけでいいと言うミギー。
「おれは今憎くて憎くてたまんねえんだよ。クソ化け物どもがなあ」と新一が反論。
家に入ってくる寄生生物。
玄関を鍵を使って入って来たことに不思議に思う新一。
そして廊下を曲がって現れたのは新一の母だった。
「かあさん・・・あれ?」呆然とする新一。
靴のまま家に入っている母親。
「あの男は・・・戻っていないのか?」
「かあさん」
「シンイチ違う、違うぞ」とミギーが必死にうったえる。
母親はミギーを見て「どうしたわけだ・・・なぜ手に寄生している」と疑問に思う。
「やつは君の母親の頭を奪ったんだ」とミギー。
「え?手?あ・・・ああこれ・・・。もっと早くにうちあけようと思ってたんだけどつい・・・ね」と明らかに混乱する新一。
ミギーの目の前に包丁があり、ミギーが戦闘に入れない。
「右手か・・不運な奴だ。頭を奪えずに人間の支配下にあるとは」
それを聞いた新一はなおも、現実を受け入れられないでいる。
そして目を覚ますよう忠告し続けるミギーに対し右手を包丁で斬りおとすと脅す。
母親の右手のやけどの跡を見て涙を流す新一。
しかし次の瞬間、寄生生物の触手が新一の胸を貫く。
そしてそのまま倒れ込む。
「心臓を貫いた。人間部分は即死だ。そしておまえもあと数分。頭を奪えなかった者の寿命としてあきらめるんだな」
その場を立ち去る母親に寄生した寄生生物。
(このままではまず新一の脳がダメになる。となれば私自身が心臓と一体化する以外にない)
(穴をふさぐと同時に心臓と肺を動かし、さらに私自身にも血液を循環させる。さっきのやつは頭への移動に成功したようだが。私の場合はそれ以上の冒険だな)
ドクンッ
呼吸が戻る新一。
(よし、なんとかなりそうだ。しかし自然の治癒などはとても期待できん。全身から少しずつ細胞組織をあつめ傷を修復補強する。私自身はそれに合わせて少しずつ・・・血管をつたって右手に戻る)
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右手に戻ったミギーは体を伸ばしてキッチンをあさる。
そして砂糖と水を混ぜた物を新一の口に入れていく。
新一が廊下に倒れたまま3日がたった。
そこへけたたましく電話が鳴る。
それに気が付いた新一はよろけながらも、起き上がる。
洗面所で水を飲み終わり、鏡に映る自分を見る。
そしておもむろにTシャツを脱ぐ。
鏡に映る自分の胸のあたりに見たこともない傷跡がある。
(穴がふさがっている・・・縫い合わせたというよりは溶接したような跡。ミギー・・・ミギーが治療を)
そしてその傷跡を見て新一は思い知らされる。
夢じゃなかったのかと。
なおもなり続く電話にでる新一。
それは父の入院している病院からだった。
病院の場所は静岡県の伊豆。
母親に寄生した生物が父を狙っていることを思い出し、急いで家を出る新一。
玄関を開けるとそこには村野の姿があった。
何日も学校を欠席している新一を心配してきたようだ。
しかし新一はしばらく学校を休むことを告げるとその場から立ち去ろうとする。
「新一くん」大きな声で新一を呼び止める。
振り返る新一。
「ま・・また・・・帰ってくるよね・・・?」
なにも言わずに再び歩き出す新一。
ヤツを・・・・・と新一は今まで見たことのないような形相で決意を胸に秘めるのであった。
あまりにもかわいそうな展開になってしまいました。
旅行中にたまたま事故にあった寄生生物に襲われるって運が悪すぎなのでは。
それにしても胸の傷は某海賊王を目指している人のようでした。
まあこっちが先なんだけど。
寄生獣(きせいじゅう)第13話に続く
2014-11-22 11:08
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