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寄生獣ネタバレ感想

寄生獣(きせいじゅう)のネタバレや内容、感想などを更新しています。寄生獣(きせいじゅう)の魅力をお伝えしていきます。

 

寄生獣 第28話 平和な日 [5巻]


「今でも時々・・・夢見ちゃうんだ。そういう時ってさあ・・ほんと・・・目が覚めてからもずっと震えが止まんない・・・泉くん、そんなことない?」


「たまにあるよ・・・でも朝になるとほとんど忘れてるなあ」


村野は今でも事件のことをはっきりと覚えているようだ。


新一は友達が言ってたんだけどと前置きしたうえで話し始める。


「人間を牛や豚や魚と同列に考えてみるんだって。そうすると人間は殺された動物たちのバラバラ死体の破片を毎日食べているわけだ」


「いまさら怖いものなんてないはずだよ」と。


当然、村野はドン引き。


「変わってるね、その友達って・・・どんな人」


「う・・・・ん、人っていうか」と新一は右手を見る。


「その友達の影響かな、泉くんが変わったの」


「そんなこともないと思うけど」


「あ・・・ごめん、そんな・・・変わったて言ってもそんなきになるほどじゃ・・・」と慌てて謝る村野。


(あの時からかな)と村野は新一が旅に出た日のことを思い出す。


村野は思いきって、その時のことを聞こうとしたら、新一が突然立ち上がる。


そして怖い顔をして「もう行こうか」とその場を立ち去ろうとする。

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二人が気まずそうに歩いていると、子犬がやってくる。


村野がなでていると、そこに母親らしき犬が猛ダッシュでやってきて子犬を引き離す。


再び歩き出す二人。次は泣きながら歩いている子供とすれ違う。


前方を歩く母親を必死で呼んでいるが追いつけない。


しまいに、母親に向かって「バカ」と一言。


「ママのバカ」


その一言に形相が変わる母親。


買い物袋を下に落とし、右手を振り上げる。


その光景に新一は自分の母親を思い出し胸が痛くなる。


母親は思いとどまり、手をつないで歩き始める。


一方、新一の方は呼吸がひどく乱れている。


「穴だ・・・・穴があいている・・・」と胸を握る新一。


そしてしばらくすると完全に冷静さを取り戻した。


新一の立ち直りの早さは、常人のそれをはるかに超えている。


(たまに・・・体を引き裂かれるような思いにかられる時がある。でもそれはしばらくするとケロッと治ってしまう。ミギーの一部が俺にも混じっていると感じるのはそんな時だ。それがいいことなのかどうか・・・・)


(でも、俺はこの子のことが好き・・・大事に思っている。それは間違いない俺だけの心だよ)


(俺がこの子と仲良くしてる時お前にはずうっと眠っててほしいと思うぜ。ミギー)


二人は手を握り、そしてキスをする。
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その後、新一は一人で家にっていく。


それを見送る村野。


(きみ・・・間違いなく泉新一君だよね・・・。もっと早くに・・・もっともっと仲良くなってれば。たった今も、君が間違いなく泉くんだってこと・・・)

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帰り道、新一がホームで電車を待っている。


するとミギーが電車をもう1台まった方がいいと忠告してくる。


どうやら今到着した電車に寄生生物が乗っているらしい。


しかし、新一はミギーの忠告を無視して電車に乗る。


なんで逃げる必要がある。もし戦いになったらぶっ倒してやりゃいいだろととすごむ新一。


「2人を相手にか」とミギー。


「今、気づいたんだけど俺たちって鬼太郎とその親父みたいだな」


どうやら相手の寄生生物も新一たちに気が付いたようだ。


だがあまり関心がないらしく反応がない。


新一は彼らのあとを追うつもりのようだ。


電車を降りる2匹の寄生生物。


そこは新一の最寄駅から二駅の場所だ。


後を追う新一。


だが次々に寄生生物たちの反応が増えてくる。


少なくても5匹以上入るようだ。


そして選挙運動らしい街頭演説のあたりから、たくさんの反応を感じるらしい。


ミギーが正確に相手の反応を分析する。


距離は60メートル。壇か何かの上に6人。低い位置に2人だとミギー。


「8匹」と新一は驚く。
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壇の上の6人すべてが寄生生物のようだ。


どうやら寄生生物が市長に立候補しようとしているらしい。


その時、壇の上にいた男が鋭い眼光で新一をとらえる。


見られた。


ミギーの指示に従い、この場を立ち去ることにした新一。


「あーやっぱり、泉!」と見知った人間が話しかけてきた。


それは加奈だった。


こちらを見ている感じの寄生生物。


(やべ・・・)と新一は危機感を抱く。




およそ人口50万の市の市長に寄生生物がなるのか。


前回ボスと呼ばれていた男でしたね。市長候補は。


そして運の悪いことに、寄生生物の存在を察知してしまう加奈が住む街らしい。


これはかなりまずいことになりそう。



寄生獣(きせいじゅう)第29話へ続く

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