寄生獣 第27話 演習 [5巻]
「ここでいい・・・止めれくれ」
一人の男が車から降りる。
タンクトップに短パンというかなり気持ち悪い格好だ。
その男に言わせれば、動きやすいし、どうせ汚れるだろということだが。
男はとあるビルで止まる。
チンピラ風の男に話しかける。
その男はタンクトップ男を追い払おうとする。
「なるほど・・・好戦的なヤクザだな」とタンクトップ男は挑発する。
チンピラ風な男は戦闘態勢にはいる。
だがタンクトップ男は冷静だ。そして周りに人がいなくなったのを見計らって、男の顔を素手で壁に押し付ける。
男の頭は粉砕した。
そしてそのまま、建物の中に入る。
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そこには「そのスジ」の人が大勢いる。
タンクトップ男はかまわず一人を殴りつける。
その男の顔が飛び散る。
続けざまにもう一人を素手で殺す。
銃を構える男たち。
タンクトップ男は素早く残像だけを残して飛び上がる。
一人、また一人と、その男の力で一撃で粉砕される。
あっけにとられている男3人をいっぺんに吹き飛ばす。
さらに日本刀を振り下ろそうとした男の胸を腕で貫く。もうやりたい放題だ。
周りを取り囲む男達。
その男たちに「どうした?こいよ」と挑発するタンクトップ男。
日本刀や銃で一斉に攻撃してくる男たち。
だがそれを全てかわして、素手の一撃で瞬殺するタンクトップ男。
ようやく一人の男の日本刀がタンクトップ男の左手をとらえる。
だが切り裂いたはずの左手が日本刀の刃を弾き飛ばした。
銃弾も足に食らうがお構いなしに、相手を殺してゆく。
一瞬の隙をついて日本刀がタンクトップ男の頭を割った。
その瞬間タンクトップ男の顔が崩れる。
驚愕する男たち。
そして崩れ落ちる。
「これでよけそこなったのが3・・・まあこんなもんだろう」
「戦意喪失・・・戦いもこれまでだな」
そしてタンクトップ男は戦意を喪失した男たちにとどめを刺し始める。
最後の一人に「なんなんだ・・・お前は一体何だ?」と問われ、これは実験だと答えるタンクトップ男。
最後の一人を片付け「その場で小規模に戦える相手として君たちぐらいが手ごろだったのさ」とタンクトップ男はつぶやく。
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建物から血だらけで出てくるタンクトップ男。
そとには一般市民が大勢いた。
そこを平然と歩くタンクトップ男。
そして走り出すタンクトップ男。
後を追う一般市民たち。
そしてその中の一人が急に姿を消した。
と思うと同じかっこうの男が出てきた。
そしてその男はタンクトップ男が最初に降りた車に乗り込む。
運転席の男はその男を見つめる。
「何だ?」と乗り込んだ男は問う」
「いや・・・さっきとだいぶ違うんでね」と運転席の男は答える。
「今度は普通の格好だろ」
どうやらタンクトップ男が入れ替わった姿のようだ。
新一は街の電気屋のテレビでこの事件を見ている。
寄生生物の仕業ではと疑う。
元タンクトップ男、現スーツ男と運転席にいた男はどこかの建物で一人の男と対面する。
「なかなか派手にやったな」
「いい運動になったよ。ボス・・・」現スーツ男が答える。
「ところで田村玲子は?最近見ないが」とスーツ男が運転席にいた男に問うと「産休」だと答える。
このタンクトップ男はかなり変態的な格好をしてたけど戦闘能力は相当高い。
そして謎のボスと名乗る男。
さらに産休中の田村玲子は田宮良子の可能性大。
寄生獣(きせいじゅう)第28話へ続く