寄生獣 第20話 兆し [各話感想]
暗い部屋で一人酒を飲んでいる新一の父。
随分やつれた様子だ。
その父が新一に声をかける。
「新一、おまえしらないうちに・・・いつのまにそんなに強くなった」
「ひょっとしておまえ・・・鉄でできてるんじゃないのか・・・」
そして言い過ぎたと思った父は一言「すまん」と謝る。
スポンサーリンク
新一は翌日、学校でミギーと話している。
島田は今のところおとなしい。問題は加奈の方だと。
加奈は寄生生物を察知できる能力がありこのままではやばいことになりそうだ。
事情を知らないまま化け物に近づいていってしまうんじゃないかと心配している。
ミギーはなるべく加奈には関わるなと忠告する。
それに寄生生物の方から加奈を察知できるわけでもないからとりわけ危険ではないだろう。
学校が終わり家へ帰る新一。
新一が通り過ぎた後、遊ぶ子供たちは「口だけ頭」ごっこをしている。もしかしたら寄生生物の存在が少しずつだが世間に知られつつあるのかも。
家につく新一。
それと同時に最近雇った家政婦の河合澄江がドアから出てくる。
どうやら客が来ているらしい。
父と話す男が3人。
何かを公表するかしないかでもめている。
どうやらそれを公表するとパニックになるようだ。
一人の男が席を立ち部屋の扉を開ける。
するとそこには新一が立っていた。
「息子の新一です」と父が男たちに紹介する。
「なかなか精悍な感じの息子さんで」とおそらく一番偉いだろう人が感想を述べる。
そしてその男は話を続ける。
ここで公表することはできないと。
さらに「奥さんのことは大変お気の毒と感じますが今の状況を言えば、日本全国で数千あるいはそれ以下の放し飼いの猛獣がいる程度の問題です」と付け加える。
絵をかいていた男が父にスケッチを見せる。
「ちょうどこんな感じです」と答える父。
スポンサーリンク
一方、テレビでは最近話題の口だけ頭の特集をやっている。
どうもこの口だけ頭は日本全国で目撃情報があるらしい。
そのテレビを見ている男女がいる。
女の方はどうやら妊娠しているようだ。おそらく元々、田宮良子と呼ばれていた女であろう。
噂だとはいえ、こういうことが世間に広まっている状況をよく思っていないようだ。
しかし、この状況を予測できたことだと女は言う。
今までのように昆虫的な捕食をただ繰り返していたらやがて追い詰められて残らず駆逐されてしまうだろう。
「なんと弱々しい・・・不完全な生き物なのか」
「私の疑問は一つ・・・私たちの存在する意味よ。いったい何のために・・・」
椅子に座った男は答える「簡単なことじゃないのかね。地球にとって人間が毒となった。だから中和剤が必要になった」と。
女は軽く笑い、手を腹に置きながら「わたしは毒を体内で育てているというわけか」とつぶやく。
新一の家ではお客が帰ったあと、父親と二人になる新一。
そして父は何かを決意したように新一に話し始める。
このことは世間に公表できない、だから決して他言はするなよと前置きを置く父。
新一は遂にこの時が来たと覚悟をする。そしてさっきの客が警察関係者だったことを察する。
父は話を続ける。その内容の多くは新一の知っていることだった。しかし新一はただ黙っていた。
父が得た知識はまだ浅い。だが新一は初めて聞くこのように黙ってうなずいた。
それは残された肉親にはできる限りこの戦いの外側にいてほしいという新一の思いからであった。
最後に父は初めてはっきりと母の死を告げた。
加奈は駅でまたなにかの感覚を感じる。
そこにいたのは島田だった。
そこに光夫が登場。
こちらを見ている島田に因縁をつける。
そして島田を連れていく。
しかしトイレでボコボコニされたのは光夫の方だった。
そして去り際に「この次あまりあまり意味なくケンカをしかけてくるようなら狩るぞ」と言い残して立ち去る。
(化け物かよ)と光夫は動けなかった。
遂に世間に寄生生物の存在がばれ始めました。
そして警察はその存在に確信を抱いているようです。
確かに街中で堂々と変身したりする個体もいるからいずればれるだろうなあ。
人間対寄生生物の図式となるのか。
寄生獣(きせいじゅう)第21話へ続く
2014-11-28 18:42
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0